GREETING創基150周年特設サイトの公開に寄せて

愛知教育大学の淵源は、日本の近代学校の発足と期を一にして、1873(明治6)年に開校した「愛知県養成学校」に始まります。第二次大戦後の学制改革の中で、1949(昭和24)年5月に愛知第一師範学校、愛知第二師範学校及び愛知青年師範学校を統合し、新制国立大学の一つとして「有意な教員を養成」することを目的に、学芸学部1学部からなる愛知学芸大学が発足しました。1966(昭和41)年には、愛知教育大学及び教育学部に名称を変更し、1987(昭和62)年には、教員養成課程の定員の約40%を移し、教員免許状を卒業要件としない総合科学課程を設置しました。2004(平成16)年、国立大学法人法施行に伴い、国立大学法人愛知教育大学を設立し現在に至ります。愛知教育大学は、幼稚園?保育所等から高等学校?特別支援学校の教員養成を行う学校教員養成課程と、チーム学校といわれる心理職、福祉職、行政職を養成する教育支援専門職養成課程からなる教育学部に加え、大学院では専門職学位課程(教職大学院)、修士課程及び後期3年のみの博士課程を含む教育学研究科を有しています。

7つの附属学校園は、それぞれ伝統ある特色を生かした教育活動や実践研究を展開しています。そして、教育実習の指導や学校体験活動の受け入れ等、学生の実践力の向上に寄与してきました。また、附属学校園で学んだ皆さんの多くは、地域はもちろん世界で活躍する人材となっています。勤務した教員の多くは、各地域の教育の中核となって活躍をしています。

本サイトの特設ページ「沿革」は、附属学校園や同窓会員の皆様から多くの写真や関連資料を貸していただき、時間をかけて創基150周年記念事業ワーキンググループのメンバーが編集しました。同時に発行する記念誌よりも、多くの写真を掲載している(順次公開予定)ことが特徴です。

創基150周年を迎え、先輩諸氏がいくつかの困難を乗り越え発展させていただいたことに敬意を表するとともに、次なる50年を見据え、今後も大学と附属、地域社会の皆様と協働し、「創基150周年を迎え、新しい形の教員養成に挑戦し教職の魅力を高め、未来につなぐ!」を新たなコンセプトとして、使命を果たしていきたいと考えています。

2023(令和5)年9月
愛知教育大学長 野田 敦敬