ボールステイト大学留学体験記-2011.7
所属 | 障害児教育教員養成課程 |
---|---|
留学先大学(国) | ボールステイト大学(アメリカ) |
留学先での専攻 | 特別支援教育 |
留学期間 | 2010年8月 ~ 2011年5月(愛教大3年次に留学) |
奨学金給付 | 有 (JASSO) |
【どんな大学?】
学生数22000人の州立総合大学で,様々な学部があります。「大きいな~!」というのが最初の印象です。最初の頃は,学内を移動するのに地図が欠かせませんでした。留学生も650人くらいいるそうです。アジア人は多いですが,日本人はかなり少ないです。私の時は交換留学生が5人,大学院生が10人くらい?(多分)でしょうか。外国語学部には日本語専攻もあり,日本語を勉強している学生や日本人の先生もいます。
【どこにあるの?】
アメリカ中西部のインディアナ州マンシー。大学しかないところなんですが,人々はフレンドリーで治安もよさそうです。
【気候は?】
乾燥した気候で,夏は暑く,冬は寒いです。冬は雪がかなり積もります。最高気温が氷点下のところもよくありました。外は寒いですが,建物内はとても暖かいので薄着でいられます!
時期によっては竜巻警報がちょくちょく出ます(そのたびに建物の最下階に避難しなければなりません)が,特に被害は聞きませんでした。
【どこに住むの?】
基本的には大学内の寮に住みます。ほとんどの寮は冬休み等に閉まってしまうのですが,留学生が滞在する寮は年中オープンです。寮の部屋では冷房は基本的にないですが,暖房はバッチリで冬は快適です。
寮の部屋のタイプはいろいろあると思いますが,私は二人部屋(一つの部屋にベッド?机?クローゼット?タンスが2つずつ置いてある)でした。バス?トイレは隣の二人部屋と共用でした。バス?トイレは週に一度,清掃スタッフが清掃してくれます。コインランドリーも寮内にあります。寮でのインターネットは無線で使い放題です!(というか,大学の中であれば,どこでも無線でインターネットが使えます)
ルームメイトは留学生の場合もあれば,アメリカ人の場合もあります。私のルームメイトはメキシコからの留学生でした。ルームメイトも相性があると思いますが,私たちの場合はバッチリ◎で大親友になりました。同じ部屋に住むので,最低限のルールを決めておくこと,コミュニケーションをまめに取り合うこと,部屋にこもらないこと(笑),が大切だと思います。
21歳以上の人はアパートに住むこともできるようです。シェアをしている人が多いです。アパートの場合は,寮よりも契約が若干ややこしそうですが,寮より安いです。ただ,アパートは大学の端や,学外にあるので,車のない留学生はシャトルバスで通学することになると思います。
【食事は?】
寮に住む場合は,その契約にミールプランが含まれています。ミールプランは大学内の各所にある学食(フードコート,カフェなど)で使うことができます。寮には共用のミニキッチンがあり,料理をすることもできますが,基本的にはミールプランを使って食事をしていました。ミールプランは週10食,14食,21食など選べます。学食では,ピザ,パスタ,サンドイッチ,ハンバーガーみたいなものがどうしても多いですが,チャーハン(?)や,お寿司もあります。
アパートの場合は,自炊が基本になると思います。
日本食の材料などは,州都であるインディアナポリス(大学から車で1時間ぐらい)にある日本食マートで買うことができます。ちなみに,米や醤油,日本のカレールー,豆腐などは,大学近くのスーパーにも売っています?カレーライスはよく作りました。
【普段の移動?交通手段は?】
大学内には5~10分間隔ほどでシャトルバスが走り,建物間の教室移動に便利です。学外へは,市のバスで行けます。モールやスーパーへはそのバスで行きます。学生は無料で乗れます。あとは車を持っている友達に乗せてもらってください(笑)。
【病気になったら?】
大学内のヘルスセンターで無料で診てもらえます。薬は自費でしたが,保険会社に請求すると半額返ってきました。ボールステイト大学の保険は,交換留学生は強制加入です。1年間で1300ドルくらいだったと思います。
【ホームシックになった?】
若干なりました。宿題の多さにうんざりしていたことと相まって「もう嫌」となったこともありますが,友達の前で大泣きしたらスッキリしました(笑)。食事をいろんな友達と食べたり,週末は大騒ぎしたり(?),家族とスカイプで電話したりと,ストレスを上手にコントロールしていくこと術が自然に身について来ると思います。
【お金はどれくらいかかる?】
物価は日本より少しだけ安いかな~?って感じです。ただ,消費税は7%です。外食をすると割と高くつきます。(学内での食事ではチップは必要ないですが,レストランなどに行って食事をすると,チップを払わなければならないので…)
交換留学の場合は,ボールステイト大学への学費は必要なく,愛教大への学費を納めます。必要なのは,寮費(ミールプラン込み),ボールステイト大の保健代,施設利用費などです。私の時は,寮費(週14食)は一学期(約4ヶ月)につき4335ドルでした。あとは生活費(日用品,外食代,携帯電話,コインランドリー代など)と教科書代(高い!amazonとかで中古を買うのも手)です。服装にはあまりお金がかかりませんでした。アメリカ人は特別なパーティーなどでは思いっきりオシャレしますが,それ以外はとってもカジュアルなので…。Tシャツとジーンズ,パーカーでOK。って感じです。
私はJASSOの奨学金をいただいてましたが,他の奨学金を含めて一度調べてみるといいかと思います。
【英語力はどれくらい必要?】
TOEFL(iBT)79以上あれば,学部の授業(アメリカ人が受ける授業)がフルタイムで最初から受けられます。それ以下の人は,現地で英語プレースメントテストを受けます。これに受かれば,学部授業がフルタイムで受けられます。受からない場合は,レベル分けをされ,英語コースからの受講となります。レベルによっては英語コースと並行して,学部授業をパートタイムで受講することができる場合もあります。英語コースには私の時はレベルが0~6まであり,一学期間に2回,レベルアップのチャンスがあります。
学部授業を受けるには,①TOEFL(iBT)79以上を取る,②英語プレースメントテストに合格する,③英語コースのレベル6を修了する,のどれかが必要です。
ちなみに私の場合は,TOEFL(iBT)が渡米前に69しかなかったので,英語プレースメントテストを受けることになりました。そのテストでは,レベル5と判定されたため,一学期目は学部授業はとれませんでした。その後レベル6を修了して,二学期目からはやっと学部授業をフルタイムで受けることができました。
英語力によっては,1年間の留学が全て英語コースの受講で終わってしまうこともあるので,渡米前にTOEFLの基準スコアを取得しておくか,英語力をなるべくつけておくとよいと思います(私の反省点です)。
【授業は?】
英語コース
はっきり言ってかなり大変でした!笑。宿題が大量だったので,図書館に夜中までこもって勉強することもよくありました。が,そのおかげで英語力はかなり伸びました。授業内容としては,Listening,Reading,Writing,Speaking,Grammarなど。レポートの書き方,論文の読み方,プレゼンテーションの仕方など,アカデミックな英語を学びました。英語コースで10カ国以上から留学生と出会って,たくさんの友達ができました。文化の違いってやっぱり面白いです。
学部授業
交換留学生は,元々の専攻に関係なく,(制限はあるものの)いろんな授業を受けられます。私は,特別支援教育専攻ですが,特別支援教育入門,教育心理学,乳幼児の発達,子供の遊び,と幅広く授業を取りました。日本人の友達の中には,元々英語教育専攻なのにスキューバダイビングの授業を取っている人もいましたよ(笑)。
学部授業ではクラスで自分だけが留学生,という状況で最初はなかなか不安ですが,先生に頻繁に質問に行ったり,クラスに友達を作ってテスト前に一緒に勉強したりするといいです。
【サークルは?】
たくさんあるので,積極的に参加して楽しんだもん勝ちだと思います。私は,特別支援教育関係のサークル,Club Japan,アメリカ手話のサークルを掛け持ちしていました。忙しかったけれど,生活が充実しました。Club Japanでは,日本語専攻や日本に興味があるアメリカ人と出会えるのでオススメです。そこで出会った人たちと日本語と英語を互いに教え合うこともありました。
【最後に…】
ぜひBall State UniversityのWebサイトを見てみてください!
非常にたくさんの情報が載っています。どんな学部?どんな授業があるか,どんな施設があるのか,留学生向けの情報など具体的に分かると思います(実際に留学してからも,このWebサイトから授業登録をしたり,成績確認をしたり,成績を確認したり,寮の部屋の修理依頼をしたり…と色々なことをネット上で行うことになります)。
また,Facebookはアメリカ人のほとんどが使っているので,アカウントを持っていなければ作っておくことをオススメします。特に留学をすると新しい友達が急激に増えるので,Facebookは顔と名前を覚えるために役立ちました。イベントのお誘いもFacebookを通して連絡が回ったりするので,欠かせない存在でした。
GOOD LUCK! :)